TCマートスタッフによる車椅子体験日記|車椅子の通販車いすの販売TCマート


車いす体験

 

スタッフの山村による「車椅子体験日記」2013.06.01
こんにちは。TCマートスタッフの山村です。

私は「福祉用具専門相談員」の免許取り立ての相談員見習いです。

みなさまの相談に自信を持ってお応えできるよう日々精進しております。

ということで先日、車椅子を持ち出して地元で一日車椅子体験をしてまいりました。

専門相談員の授業や、商品の紹介動画などで車椅子に乗る機会は今まであったものの、さすがに何時間も乗ったり押したりする時間は取れませんでした。

「一度しっかりと車椅子に乗ってみたいな・・・」「車椅子を初めて購入する方はどんなことが不安なんだろう」「身を持って少しでも知りたい」と、常々考えておりました。

ということで、一日車椅子体験をしてまいりました。

初めて購入される方や、車椅子ってどんなものか全く想像付かない方などにも
「車椅子」を少しでもお伝えできればと思います。

「スタッフのヤマムラです!」

福祉用具専門相談員として日々勉強中です!お電話やメールでのお問合せにお返事を書かせていただいております。

お客さまからのお問合せが私を育ててくれております。

ヤマムラのサイズ

身長:160cm
体重:55kg

お尻や太ももが大きいです。

見かけよりも力がありません。

2013年6月1日某所
山村「よりによって坂の多い街での車椅子体験かぁ・・・」

それでは、体験スタートです!↓↓↓↓↓↓↓↓

 

KA20
KA20-38(現在名はKA20-38SN)サイズ:全幅61cm×全高80cm×全長100cm

折りたたみサイズ:全幅33cm×全高61cm×全長98cm

重量:約13kg

車輪サイズ前輪5インチ×後輪20インチ

カラー:エンジ

※介助ブレーキな

車椅子は体に合ったものを選ぶべき!
「小回りは利くけど20インチで坂はキツイかも」
まず自走をしてみました。
「自走」というのは自分で漕いで進むことを言います。

車いすに乗ったことはありますが、やはり最初は操作に戸惑います。

力の入れ具合や道の傾きで進む方向が定まらず、初めは「あわわっ」となるかもしれません。

安全に走行する為にも少し簡単な練習が必要かもしれませんね。

この車いすはハンドリム(タイヤを操作するハンドル)が波形状になっていて、
ギュッとハンドリムを握らなくても回せたのであまり力を入れずに操作できました。

このタイヤは20インチでした。

進みやすさを重視するなら22インチの方がオススメですが、
20インチは小回りが利いて扱いやすかったです。

カフェに行った際、クルッと回ってテーブルに難なく着くことができましたよ。

座面の高さが低かったせいか、少しテーブルが高かったですが・・・

そこは私の胴の長さでなんとかなりました。

しかし、やはり車椅子は体に合ったものを選ぶべきですね

車「イス」だから座り心地が気になります。

「大きいお尻だけどわりとちょうど良いなぁ」
車「イス」だから座り心地も気になります。この車椅子の座幅は38cmでした。

私自身、そこそこお尻は大きくまた太もももなかなか太いのですが、さほど窮屈だとは感じませんでした。

おそらく店長のソエダだと38cmは窮屈だろうと思いますが・・・

車椅子用のクッションをしいていましたが、座面の高さに違和感は特にありません。

クッションの種類によったり、足漕ぎなどされる場合は違うと思いますが、
それ以外で特別困ることはないかと思います。

この時利用していたクッションは「お洒落な車椅子用高反発花柄ハニカムクッション」

座りっぱなしでお茶をしていても車椅子を操作しても
全然へったったりせず、またお尻がずれることもなく
疲れませんでした。

逆にクッションを敷かずシートに直に座っていると、
お尻が痛くなってきて、お茶が楽しくなりませんでした

介助ブレーキがあるだけで安心感が違います!

「ブレーキがないとちょっと怖いな・・・」 

「坂、長い・・・」

 

「ひとりでは上れませんでした」

次は介助に挑戦です。車椅子を押す側はどんな不安や大変さがるのだろう?

協力してもらった方は、身長165cm、体重48kgの痩せ型。

しばらくお散歩して「疲れてない?」と尋ねると「疲れない」と答えました。

やはりクッションがある為か歩道の小さな段差や少しガタついた道でもお尻は痛くなりにくいようです。

しかしガタガタ道をしばらく歩くと「酔う」と言っていました。

(こればかりは歩道の整備をしてもらわないと困りますが・・・)

介助する時、ハンドルの高さが気になりました。

私にはハンドルの位置が少し低かったので「高さの調節ができればいいのに・・・」と。

介助する方の身長はさまざまなのに、強度の問題からか車椅子の介助ハンドルは高さの調節がないんですよね。

乗る方のお体にも介助する方のお体にも合った車椅子が理想的なのでしょうが、強度や安全面などからオーダーメイド以外はなかなか難しいのかもしれませんね。

この車椅子の重さは約13kgです。

介助するにはさほど重たくない重さでした。

しかし、畳んだり運んだり、ちょっとしたことですが何度も重なるとなかなか大変です。

お米のように腕で抱えられる形ではありませんからね。

男性はたいした重さではないかもしれませんが、女性が扱う場合は重たい車椅子はかなり負担になります。

持ち運びを頻繁にするなら重量を考えるのは大切ですね。

さて、坂道を上ってみましょう。

ゆるやかな長い坂道に挑戦してみました。

車椅子も軽量で協力してくれた方も体重は軽かったので、そんなに大変ではありませんでした。

しかし、長い坂道。途中で少し疲れた時にフッと力が抜けると「あっ!」

ハンドルをギュッと握りなおして自分の体重で車椅子が動くのを止めました。

今回、利用した車椅子は介助ブレーキなしのタイプでした。

自走するだけなら介助ブレーキは必要ないと思いますが、どなたか介助される場合は絶対にあった方がいいです!

使う、使わないにかかわらず安心感が違います。

横断歩道を渡る時の本当にちょっとした下りも、女性の場合力がないので手の力だけでグッと抑えるのは大変ですし危険です。

介助ブレーキがあるだけで車椅子でのお散歩も安全で安心になります。

TCマートで初心者にオススメしている車椅子KL22-40(38)B。22cmインチで押すのもラクラク、重量は12kg以下、そしてブレーキ付き

まさに初めて車椅子を購入する方には快適に操作できて安心できる車椅子です

 

ちょっとしたことで違う便利さや安心感

「あ、反射板がある!」

「広げる時、いつも不安」

背面ポケットはあまり物が入らない・・・
背シートにもたれると背ポケットにはあまりものが入りません例えば上着や、冬などなら薄手の毛布など、背ポケットには入れられないと思います。

そういったものを入れたい場合、TCマートオリジナルのトートバッグがとっても便利です。

介助ハンドルに下げられて、ダウンや毛布などが入れられるお洒落なトートバッグですよ。

 

背折れ車椅子は行動範囲が広がる!
背折れタイプの折りたたみ車椅子はかなりコンパクトになるので車のトランクなどには乗せられるので行動範囲が広がり自立も促せるアイテムだと思います。

 

車椅子を広げる時や折りたたむ時に安心
折りたたみの車椅子を広げる時、私はかなりドジなのでいつも手を挟まないように気をつけています。ほとんどの折りたたみの車椅子は座面のフレームと肘掛の根元のフレームがむき出しになっているので、車椅子を広げる時挟まないよう注意が必要です。

しかし中には手や指を挟まないように工夫された車椅子もあるんですよ。

例えば左記の車椅子は介助する方にも乗る方にも優しい車椅子です。

今では私の一番のお気に入りの車椅子なんです♪

 

編集後記

今回、車椅子で街を散歩してみて驚いたのは道が車椅子に優しくないということでした。

歩いているだけでは気がつかないちょっとした道の傾きや、歩道のちょっとした凹みや坂。

仕方ないといえば仕方ないのですが・・・

また道に止めてある自転車に悪戦苦闘しました。

路上駐輪は思った以上に道幅を狭めます。お年寄りの方やお体が不自由な方が快適に、そしてなにより安全に安心してお散歩やお買い物が出来るよう小さなことからなにか出来ればいいなと思いました。

そして車椅子は用途や目的に合わせて乗り換えるのが一番理想だとも思いました。

自転車やバイクが山道を走る時にオフロードに乗り換えるように、お買い物ならカゴつきの自転車に乗り換えるように、持ち運びや収納に便利な折りたたみの自転車を選ぶように、車椅子ももっと気軽に色々な種類を使い分けできるのがよいのだと思います。

これからも皆様のお役に立てるよう小さな気づきや役立つ情報などを発信していきたいので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。