ご家族の古希が近づいて調べはじめると、「何歳で祝うのか」からつまずきます。数え年と満年齢のどちらなのか、いつ祝えばいいのか、そもそも祝わないほうがいいという話も出てくる。
ここでは年齢の数え方から祝い方まで、順番に整理します。あわせて、検索するとよく出てくる「古希のお祝いはしない方がいい」という言い伝えについても、何が根拠になっているのかを確かめました。
先に結論だけ
- 古希は満69歳(数え年70歳)のお祝いです。満70歳の誕生日に祝っても構いません。
- 2026年に古希を迎えるのは1957年(昭和32年)生まれの方です。
- テーマカラーは紫。次の長寿祝いは77歳の喜寿です。
- 「しない方がいい」は根拠のない言い伝えです。ただしご本人が気にされるなら、そのお気持ちを優先してください。
この記事の内容
古希は何歳?数え年と満年齢の違い
古希は数え年で70歳のお祝いです。数え年は生まれた年を1歳と数え、元日ごとに1つ増える数え方なので、満年齢では69歳にあたります。
ただし現在は、満70歳の誕生日に合わせて祝うご家庭も多くなっています。どちらでも間違いではありません。ご家族が集まりやすい日を選ぶのがいちばん実際的です。
古希を迎える年の早見表
数え年70歳=古希を迎える年
- 2026年に古希 … 1957年(昭和32年)生まれ/その年の誕生日で満69歳
- 2027年に古希 … 1958年(昭和33年)生まれ/その年の誕生日で満69歳
- 2028年に古希 … 1959年(昭和34年)生まれ/その年の誕生日で満69歳
- 2029年に古希 … 1960年(昭和35年)生まれ/その年の誕生日で満69歳
かんたんな計算方法:「祝う年 − 69」で生まれた年が出ます。逆に「生まれた年 + 69」が古希の年です。
長寿祝いの順番
古希は長寿祝いのひとつで、前後にはこう並びます。数え年での年齢です。
- 還暦 … 61歳(赤)
- 古希 … 70歳(紫)
- 喜寿 … 77歳(紫)
- 傘寿 … 80歳(金茶)
- 米寿 … 88歳(金茶)
- 卒寿 … 90歳(白)
- 白寿 … 99歳(白)
還暦の次が古希です。還暦から10年空くので、久しぶりの節目という方が多くなります。
古希の意味と由来|なぜ「稀」なのか
由来は中国・唐の詩人杜甫の詩にある「人生七十古来稀なり」という一節です。「70歳まで生きる人は昔から稀である」という意味で、ここから70歳の節目を「古希」と呼ぶようになりました。
「古希」と「古稀」はどちらが正しいのか
もとの詩で使われているのは「稀」の字で、こちらが本来の表記です。ただ「稀」は常用漢字ではないため、現在は「古希」と書くのが一般的になっています。どちらを使っても間違いではありません。
テーマカラーが紫である理由
古希の色は紫です。紫はかつて高貴な身分の方だけが身につけられた色で、位の高さや長寿への敬意を表します。喜寿(77歳)も同じく紫が使われます。
お祝いの席では紫のちゃんちゃんこを羽織る習わしがありますが、その一度しか着る機会がないのが正直なところです。紫を取り入れた普段着を贈る方が増えているのは、そのあたりが理由です。後半でご紹介します。
「古希のお祝いはしない方がいい」の真偽
古希を調べていると、この言い方に必ず行き当たります。気になって手が止まってしまう方が多いところなので、何が言われているのかを整理しました。
よく挙げられる3つの理由
1. 長寿を祝うと寿命が縮む、という言い伝え
お祝いをした直後に体調を崩された、あるいは亡くなられたという身内の経験から、「長寿の祝いをすると良くないことが起きる」と考える方がいらっしゃいます。お祝いを終えて気がゆるむから、という説明もされます。
2. 祝われることで「老い」を感じてしまう
70歳はまだお仕事を続けている方も多い年齢です。大々的に長寿を祝われると、年寄り扱いされたように感じてしまう。こちらはご本人の気持ちの話で、実際にいちばん多い理由です。
3. 厄年と混同されている
厄年の厄除けと長寿祝いを取り違えて、「この年は控えたほうがいい」と受け取られている場合があります。古希と厄年は別のものです。
結論:1と3は根拠のない言い伝えです。気にする必要はありません。ただし2はご本人の気持ちの問題なので、無視しないでください。
ご本人が気にされている場合の進め方
「長寿祝い」という言葉を前に出さず、誕生日の食事会として集まる形にすると受け取っていただきやすくなります。紫のものをひとつ添えておけば、意味は伝わります。
避けたいこと:ご本人が渋っているのに「古希だから」と押し切ること。お祝いは形式ではなく、集まって顔を見せることが中身です。
古希の祝い方|時期・場所・相場
いつ祝うのが一般的か
決まった日はありません。実際には次のいずれかが選ばれています。
- 誕生日 … いちばん分かりやすく、主役が中心になる
- お正月 … 数え年が変わる時期で、親族が集まりやすい
- 敬老の日(9月の第3月曜) … 祝日なので予定を合わせやすい
- ゴールデンウィークやお盆 … 遠方のご家族が帰省するタイミング
選び方のコツ:日付の正しさより人が集まれるかで決めてください。主役がいちばん喜ばれるのは、顔がそろうことです。
誰が主催して、誰を呼ぶか
お子さま世代が主催し、お孫さんを含めた家族で集まる形が多くなっています。ご本人のご兄弟やご友人をお呼びすることもありますが、人数が増えるほどご本人の負担も増えます。体調と相談してください。
お祝い金の相場
お子さまから贈る場合、1万円〜3万円が目安とされています。お孫さんからであれば、金額よりも手紙や似顔絵といった形のほうが喜ばれます。
食事会を開く場合は、会費をお子さま世代で分担し、ご本人には払わせないのが基本です。
贈って喜ばれるもの/避けたほうがよいもの
選ぶときの3つの基準
1. 毎日使えるか
飾っておくものより、日常で手に取るものが長く喜ばれます。お祝いの席で一度着るだけのものは、その後しまい込まれてしまいます。
2. お手入れが負担にならないか
手洗い限定やクリーニング必須のものは、贈られた側の手間になります。家庭で洗えるかどうかを確かめてください。
3. 紫がどこかに入っているか
全体が紫でなくても構いません。柄の一部や差し色に紫が入っていれば、古希のお祝いとして意味が通ります。
避けたほうがよいもの
贈り物として避けるのが無難:櫛(苦・死を連想させる)/ハンカチ(「手巾」=手切れと読める)/靴や靴下(踏むものを贈る形になる)/刃物(縁を切る)/お茶(弔事で使われる)/白い菊などの弔事の花。いずれも語呂や慣習の話ですが、気にされる方はいらっしゃいます。
加えて老いを直接感じさせるものは、70歳という年齢では特に慎重に選んでください。杖や介護用品は、必要になってから本人と一緒に選ぶほうが失礼になりません。
具体的な贈り物選びは70歳の親に贈る古希祝いプレゼントの完全ガイドにまとめています。お孫さんから贈る場合は孫からの古希のお祝いもあわせてご覧ください。
古希の紫を、普段着られる服で贈る
ちゃんちゃんこは記念写真には向きますが、その後に着る場面がありません。紫のふだん着なら、お祝いの席でも着られて、その後も毎日使えます。キテコで紫をお選びいただける5点をご紹介します。すべて70代・80代の体型に合わせた作りです。
お祝いの席にちょうどよいアンサンブル
日本製・肩を冷やさないボレロ
乾燥機OK・施設にお預けの方にも
綿100%・肌の弱い方へ
ポケット付きで、外出のお供に
お父さまへの古希のお祝いには紫の小物を合わせる形が現実的です。紫の紳士服はご用意が少なく、ここは正直にお伝えしておきます。ベストやポロシャツの落ち着いた色を選び、紫のネクタイやハンカチを添える形をご案内しています。
迷ったときのシーン別ガイド
ここまでが基本ですが、実際にはそのとおりに運べない事情のほうが多いものです。よくある4つの場面ごとに、現実的なやり方をまとめました。
ご本人が乗り気でない
いちばん多い場面です。「長寿祝い」「古希」という言葉を前に出さず、誕生日の食事会として声をかけてください。紫のものをひとつ添えれば意味は伝わります。ちゃんちゃんこや記念撮影は、本人が嫌がるなら省いて構いません。
この場合のおすすめ:綿100%の花柄カットソー(4,990円)。全体が紫ではなく柄の一部に紫が入るので、身につけていただきやすくなります。
遠方で集まれない
無理に日を合わせるより、贈り物を先に届けて、あとで電話やビデオ通話で顔を見せるほうが負担がありません。お祝いの日に届くよう手配し、手紙を同封すると形が整います。
この場合のおすすめ:春夏アンサンブル(5,990円)。2枚組で華やかに見えるので、送るだけでもお祝いらしさが出ます。
施設に入居している
洗濯を施設にお任せしている場合は、乾燥機に耐えることが第一条件になります。手洗い限定のものを贈ると、着られないまま置かれてしまいます。名前を書ける場所があるかも確かめてください。
この場合のおすすめ:乾燥機対応の鹿の子カーディガン(6,990円)とポケット付きベスト(5,990円)。どちらも乾燥機に対応します。
すでに満70歳を過ぎてしまった
問題ありません。古希のお祝いに期限はありません。数え年70歳で祝う習わしですが、気づいたときに祝えば十分です。次の節目である喜寿(77歳)まで待つ必要もありません。
どの場面でも避けたいこと:日付や作法の正しさを優先して、ご本人の体調や気持ちを後回しにすること。集まる日を1つ決めて顔を見せる、それだけで足ります。
よくある質問
なぜ70歳のお祝いはしないほうがいいと言われるのですか。
主に3つの理由が挙げられます。「長寿を祝うと寿命が縮む」という言い伝え、祝われることで老いを感じてしまうというご本人の気持ち、そして厄年との混同です。このうち言い伝えと厄年の混同は根拠がありません。気にする必要はありません。ただしご本人が年寄り扱いを嫌がっている場合は、そのお気持ちを優先してください。長寿祝いという言葉を出さず、誕生日の食事会として集まる形にすると受け取っていただきやすくなります。
70歳のお祝いにNGなプレゼントはありますか。
語呂や慣習の面で避けるのが無難とされるものがあります。櫛(苦・死を連想する)、ハンカチ(手巾=手切れと読める)、靴や靴下(踏むものを贈る形になる)、刃物(縁を切る)、お茶(弔事で使われる)、白い菊などの弔事の花です。加えて、杖や介護用品のように老いを直接感じさせるものは、70歳という年齢では慎重に選んでください。必要になってからご本人と一緒に選ぶほうが失礼になりません。
70歳のお祝いはいつするのが一般的ですか。
決まった日はありません。誕生日、お正月、敬老の日(9月の第3月曜)、ゴールデンウィークやお盆など、ご家族が集まりやすい日が選ばれています。日付の正しさよりも人がそろうかどうかで決めてください。主役がいちばん喜ばれるのは、顔を見せに来てもらうことです。
古希のお祝いに何がいいですか。
毎日使えるもの、お手入れが負担にならないもの、紫がどこかに入っているものという3つで選ぶと外れません。お祝いの席で一度着るだけのものより、その後も日常で手に取るもののほうが長く喜ばれます。紫は全体でなくても構わず、柄の一部や差し色に入っていれば古希のお祝いとして意味が通ります。手洗い限定やクリーニング必須のものは、贈られた側の手間になるので避けてください。
古希と喜寿の違いは何ですか。次の長寿祝いはいつですか。
古希は数え年70歳、喜寿は数え年77歳のお祝いで、どちらもテーマカラーは紫です。古希の次は7年後の喜寿になります。その後は傘寿(80歳・金茶)、米寿(88歳・金茶)、卒寿(90歳・白)、白寿(99歳・白)と続きます。還暦(61歳)から古希までは10年空くため、久しぶりの節目になるご家庭が多くなります。
お祝い金はいくらぐらい包めばよいですか。
お子さまから贈る場合は1万円から3万円が目安とされています。お孫さんからであれば、金額よりも手紙や似顔絵など形のあるもののほうが喜ばれます。食事会を開く場合は会費をお子さま世代で分担し、ご本人には払わせないのが基本です。
まとめ
- 古希は満69歳(数え年70歳)のお祝い。満70歳の誕生日に祝っても構いません
- 2026年に古希を迎えるのは1957年(昭和32年)生まれ。計算は「祝う年 − 69」
- 由来は杜甫の詩「人生七十古来稀なり」。本来の表記は「古稀」ですが、現在は「古希」が一般的です
- テーマカラーは紫。次の長寿祝いは77歳の喜寿で、こちらも紫です
- 「しない方がいい」の言い伝えと厄年との混同には根拠がありません。ただしご本人が気にされるなら優先してください
- 贈り物は「毎日使える・手入れが楽・紫が入っている」の3つで選ぶと外れません
古希のことを調べはじめたということは、そのお祝いをする日がもう決まりかけているのだと思います。年齢の数え方も色の意味も、覚えておくのは今回だけで十分です。あとは集まる日をひとつ決めてしまえば、残りは自然に進みます。
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