親の入院が急に決まると、病院から「入院のしおり」を渡されます。ところが持ち物の欄には「パジャマ 2〜3枚」「下着類」としか書かれていないことがほとんど。「どんなパジャマなら病院で困らないのか」「高齢の親には何がいいのか」までは、誰も教えてくれません。
70代・80代・90代の入院は、若い方の入院とは事情が違います。点滴や検査で腕を出す機会が多い、ご自身での着替えが大変、空調で体が冷えやすい——。実際にキテコにも「主人が入院になり、急いで注文しました」というお声が届くように、入院準備は突然やってきます。
この記事では、シニアファッション専門店キテコが、高齢者の入院に必要なパジャマの枚数と、前開き・マジックテープ・点滴対応など「病院で本当に使える」パジャマの選び方を、ご家族から届いた生の声とあわせてご紹介します。
まずは全体像|入院の持ち物チェックリストとパジャマの枚数
パジャマの話に入る前に、入院時の持ち物の全体像をおさえましょう。病院によって「持参するもの」「院内でレンタルできるもの」が異なるので、最終的には病院のしおりと入院窓口への確認が優先です。
入院時 持ち物チェックリスト(一般例)
- 書類・お金まわり:健康保険証・診察券・限度額適用認定証/お薬手帳・服用中のお薬/印鑑/入院誓約書など(※必ず病院にご確認ください)
- 衣類:パジャマ/前開きの肌着・下着/羽織りもの/靴下/退院時・検査移動用の楽な服(※枚数は次の早見表で)
- 洗面・入浴:歯ブラシ・入れ歯ケース/タオル・バスタオル/ティッシュ/くし・ひげそり
- 日用品:かかとのある室内履き(すべりにくいもの・転倒防止)/めがね・補聴器・杖/イヤホン・時計
- あると便利:小さなポーチ(マスク・ティッシュ入れ)/筆記用具/ビニール袋(洗濯物の持ち帰り用)
買う前に病院へ確認したい3つのこと
① 指定の病衣・レンタルはあるか
病院によっては病衣(入院着)のレンタルがあります。短期の入院ならレンタルも便利ですが、日額制のため長引くと割高になりがち。また「レンタルはあるが、リハビリや日中は自分の服」という病院も多く、長めの入院や、退院後に施設・リハビリ病院へ移る可能性がある場合は、購入して持ち込むほうが安心です。着慣れた色柄のほうがご本人も落ち着きます。
② 洗濯はどうするか
ご家族が定期的に持ち帰って洗うのか、院内のコインランドリーを使うのかで、必要な枚数が変わります。面会に行ける頻度から逆算しておきましょう。
③ 点滴・手術の予定はあるか
点滴や術後の管が多い入院では、かぶりのパジャマはほぼ使えません。前開き、できれば袖まわりが大きく開くタイプが必要になります。入院の目的によって選ぶパジャマが変わる、いちばん大事な確認です。
パジャマ・衣類は何枚必要?早見表
入院時の衣類の目安量(洗濯を週2回してもらえる場合)
- パジャマ:3枚前後(着ている1枚+替え1枚+洗濯中1枚が基本。汗をかく季節や、こまめに洗濯できない場合は+1枚)
- 前開きの肌着:4〜5枚
- 下着・靴下:各4〜5枚
- 羽織りもの(カーディガンなど):1〜2枚(院内の冷房・検査移動用)
- 楽なズボン・部屋着:1〜2組(リハビリ・売店への移動用)
- 退院時の服:1組
※病室の収納はコンパクトです。多く持ち込みすぎず、ご家族が面会時に入れ替えるのがおすすめです。
高齢者の入院パジャマ 選び方6つのポイント
「家で着ているパジャマをそのまま持っていったら、診察のたびに大変だった」——こうした後悔がないように、病院ならではの事情に合わせた選び方を整理しました。
① 「前開き」が大原則
入院用パジャマは前開きが基本です。聴診や心電図など胸を出す診察が多く、前が開けば着たまま対応できます。頭からかぶるタイプは、腕や肩が上がりにくい方には着替えそのものが大仕事。「寝たきりや麻痺があっても、前開き・ラグラン袖ならおしゃれを楽しめる」というご要望がはがきでも届いており、着替え介助をするご家族・看護師さんの負担もぐっと軽くなります。
② ボタンより「マジックテープ留め」が楽
指先の力が弱くなると、パジャマの小さなボタンの留め外しが負担になります。見た目はボタン、中身はマジックテープという入院向けのパジャマなら、ご本人が自分でパチッと留められます。実際にご購入されたご家族からも「着替えが大変になってきた母に。ボタン部分がマジックテープなので楽になりました」というお声をいただいています。
③ 点滴・採血には「ゆったり袖口」「肩から開くタイプ」
入院中は点滴・採血・血圧測定と、腕を出す場面の連続です。袖口がゆったりしていて、ひじの上までまくり上げられることが重要。はがきでも「夫を輸血のため月2回通院させることになり……腕をまくり上げやすい、ゆったりした袖口のシャツがあればありがたい」という切実なご要望が届いています。点滴の管が常に入っている方や術後の方には、肩から腕にかけて大きく開く「肩開き」仕様の肌着だと、管を通したまま着替えができます。
④ 素材は綿100%・ガーゼなど「肌にやさしく汗を吸う」もの
病室は空調が効いている一方、寝ている時間が長く想像以上に汗をかきます。綿100%やダブルガーゼなど、吸湿性がよく肌あたりのやわらかい素材が安心です。「母は肌が弱いので、肌にやさしい素材で」というお声も多く、お肌が敏感になりがちなご高齢の方こそ素材選びが大切です。
⑤ 上下セパレート・ウエスト総ゴムを選ぶ
ワンピース型の寝間着は検査やリハビリで何かと不便。上下が分かれたセパレート型で、ズボンは締め付けの少ない総ゴムが病院生活の定番です。トイレのときの上げ下げのしやすさ、車いすに座ったときのお腹まわりの楽さも、総ゴムなら安心です。
⑥ 記名と「その後」も考えておく
院内ランドリーや洗濯代行を使うなら、施設と同じように名前の記入が必要です。また、退院後にリハビリ病院や介護施設へ移る可能性がある場合は、施設の高温乾燥機に耐える「乾燥機対応」の服を中心にそろえておくと、買い直しがありません。「乾燥機対応のパジャマが欲しい」「施設では乾燥機対応が基本なので、パジャマを探すのに苦労します」というご要望は、はがきでも繰り返し届いている定番のお悩みです。詳しくは施設入居の持ち物ガイドもご覧ください。
はがきで届いたご要望に応えて選びました
キテコには商品に同封したはがきで、ご家族から入院・通院の生の声が届きます。「ベスト・カーディガン・パジャマにポケット付きのものを。マスクやティッシュなど、入院時もデイサービスでも、ちょっと何か入れておきたい」「冷房がよく効いている病院で羽織る、薄くてきちんと見えるカーディガンがほしい」「腕をまくり上げやすい、ゆったりした袖口を」——。次にご紹介する6点は、こうしたご要望に応える顔ぶれです。
入院準備におすすめの前開きパジャマ・羽織り6選(女性・男性)
ここからは、上の選び方ポイントを満たす具体的な商品をご紹介します。すべて前開き・セパレート型で、入院から退院後の自宅療養まで長く使えるものを選びました。
★5.00・ボタンに見えて実はマジックテープの花柄パジャマ
夏の入院に・薄手ガーゼ×マジックテープの春夏パジャマ

春夏用長袖 婦人 楽らく前開きマジックテープ留めガーゼパジャマ
7,600円(税込)送料無料
- 薄手のガーゼ素材(綿100%)で春夏向き。汗をよく吸い、空調の効いた病室でも快適
- 前立ては丸型マジックテープで着替えが簡単
- 長袖だから冷房対策にも。ラグラン袖で腕が通しやすい
- Sサイズあり(S/M/L)。小柄なお母さまにも合わせやすい
- カラー:パープル/ローズ
お客様の声(1件・★4.00)
- 「着替えが大変になってきた母に、負担を解消してもらいたくて購入しました。ボタン部分がマジックテープなので楽になり、色味も肌に馴染んでくれました」(母親用・日常使い)
ふんわりダブルガーゼ・お手頃価格の前開きパジャマ

婦人 春秋用 綿100% 柔らか ダブルガーゼ 長袖 パジャマ
5,990円(税込)送料無料
- 綿100%のダブルガーゼ。洗うほどにやわらかく、敏感になりがちなお肌にやさしい
- 前開き仕様で着替えやすく、診察にも対応しやすい
- 吸湿性・通気性がよく、寝汗の多い入院中も快適
- ウエスト総ゴム+ゴム取替口つきで、体型の変化にも調整できる
- カラー:パープル/ピンク サイズ:M/L/LL
13件の★4.54・病室の冷房対策に「パジャマの上に羽織る」一枚
男性用・薄手ガーゼ×マジックテープの前開きパジャマ

春夏用長袖 紳士 楽らく前開きマジックテープ留めガーゼパジャマ
7,600円(税込)送料無料
- 男性用の前開き×丸型マジックテープ。ボタンの留め外しの負担がない
- 薄手ガーゼ(綿100%)で汗をよく吸う。空調の効いた病室に合う長袖
- 袖口が広めのラグラン袖で、点滴・採血の腕出しがしやすい
- ズボンは総ゴム(調整可)・足口ゴムは取り外し可能
- カラー:ネイビー/グレー サイズ:M/L/LL
点滴・術後に・肩から開く日本製の前開き肌着
迷ったときの準備ガイド|状況別・どれから選べばいい?
「結局どれを準備すればいいの?」と迷ったら、入院の状況で絞り込むのが近道です。
急な入院で、今すぐそろえたい
まずはマジックテープ留めの前開きパジャマを2〜3枚。診察・着替え・トイレ、入院生活のほぼすべてに対応できます。あとから枚数を買い足すより、最初に同じタイプでそろえるほうがご本人も迷いません。
まず用意するなら:女性は花柄マジックテープパジャマ、男性は紳士ガーゼパジャマを軸に2〜3枚。
手術・点滴の予定がある
管を通したまま着替えられるかが勝負どころ。肩から腕まで開く両肩腕開きシャツを肌着にして、上に前開きパジャマを重ねるのが病棟でいちばん扱いやすい組み合わせです。
冷房で体が冷えやすい・検査の移動が多い
病院の空調は思った以上に冷えます。パジャマの上に羽織れる薄手の前開きカーディガンを1枚。ポケットがあるタイプなら、はがきのご要望どおりマスクやティッシュを入れて移動できます。
退院後に施設・リハビリ病院へ移る可能性がある
その場合は乾燥機対応かどうかを優先しましょう。施設の業務用乾燥機は高温で、対応していない服は縮んでしまいます。施設入居の持ち物ガイドとあわせて準備しておくと、買い直しゼロで移れます。
避けたほうがよいもの:頭からかぶるトレーナー(診察・点滴に不向き)/ワンピース型の寝間着(検査・リハビリで不便)/腰ひもで結ぶタイプ(ほどけやすく転倒のもと)/かかとのないスリッパ(転倒防止のため、かかとつきのシューズを)。
よくある質問
Q. 入院にパジャマは何枚必要ですか?
A. 3枚前後が目安です。着ている1枚・替えの1枚・洗濯中の1枚で回すのが基本で、汗をかく季節や洗濯の頻度が少ない場合は1枚追加すると安心です。病院で病衣をレンタルできる場合もあるので、入院窓口に確認してから買い足しましょう。
Q. 入院用パジャマは前開きでないとダメですか?
A. 前開きを強くおすすめします。聴診や心電図など胸を開ける診察が多く、点滴中はかぶりタイプだと着替えがほぼできません。腕や肩が上がりにくい方の着替え介助も、前開きなら格段に楽になります。指先に力が入りにくい方は、ボタンではなくマジックテープ留めを選ぶとさらに安心です。
Q. パジャマ代わりになる楽な部屋着はありますか?
A. あります。「1日の大半をパジャマで過ごすので、パジャマに見えない部屋着がほしい」というお声もいただきます。首元・ウエスト・足首を締め付けない上下セットのホームウェアなら、入院中はパジャマとして、退院後は部屋着として長く使えます。リハビリや院内の売店に行くときにも、パジャマ然としないので気持ちが楽です。
Q. 入院中の洗濯はどうすればいいですか?
A. ご家族が面会時に持ち帰って洗うか、院内のコインランドリーを使うのが一般的です。持ち帰り用のビニール袋を多めに用意しておくと便利。院内の乾燥機を使う場合や、退院後に施設の洗濯代行を使う予定がある場合は、洗濯表示で乾燥機の可否を確認しておきましょう。綿100%のパジャマは高温乾燥で縮むことがあるため、自然乾燥が基本です。
Q. 入院の持ち物にも名前を書くべきですか?
A. 洗濯を院内ランドリーや代行に出す場合は記名をおすすめします。衿ぐり内側の洗濯表示タグに布用の油性ペンで大きく書くのが基本です。キテコの服の多くは名前を書けるネームタグつきなので、そのまま書き込めます。退院後に施設へ移る場合は全部の持ち物に記名が必要になるので、入院の時点でつけておくと二度手間になりません。
まとめ
- 入院のパジャマは3枚前後が目安。買う前に「指定病衣・レンタルの有無」「洗濯の段取り」「点滴の予定」を病院に確認
- 選び方の核は「前開き」。診察・点滴・着替え介助のすべてが楽になる
- 指先に力が入りにくい方は、ボタンに見えるマジックテープ留めが救世主
- 点滴・術後は肩から開く肌着、冷房対策にはパジャマの上に羽織る前開きカーディガンを
- 素材は綿100%・ガーゼなど肌にやさしく汗を吸うものを。ズボンは総ゴムのセパレート型
- 退院後に施設へ移る可能性があるなら、乾燥機対応と記名を先に済ませておくと買い直しがない
ご高齢の方の入院は、ご本人にもご家族にも心細いものです。着替えのたびに苦労しない一着、体を冷やさない一枚が用意できているだけで、病室での毎日は少し穏やかになります。キテコは、突然の入院準備にも間に合う「病院で本当に使える服」を、これからもご用意してまいります。
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